高山研Newsletter (No.43,2004年8月)
残暑お見舞い申し上げます。
今年は去年が冷夏であったせいか、ことさら暑く感じられます。TVでは高校野球、オリンピックと毎日、熱い報道が続いています。皆さまいかがお過ごしでしょうか。
私はといえば、7月31日から8月13日までカナダのバンクーバーとアメリカのニューヨークに行っていました。
バンクーバーでは、第13回世界地震工学会議に参加するためで、いろいろな国から地震工学や耐震工学の実務者・研究者が参加しました。この会議は4年ごとに開催されています。10年ほど前からは非常に多くの論文が提出されるようになり(ちなみに今年は3000編以上)、さながら4年に一度のお祭りといった感じです。
会議は5日間で、前日にはオープニングセレモニー、2日目と4日目の夜にはパーティが開催されます。特にパーティでは様々な演出があり、夜遅くまで続きます。ジェットラグが残っている我々にとっては体力がもちません。
参加者で目立つのは、なんと言っても日本人ですが、それ以上に開発途上国の人々も多く参加しています。彼らはこれからの自国の発展に必要な情報を集めようと頑張っているようです。
私は2編の論文、いずれも積層ゴムに関するものですが、を発表しました。発表といってもポスターセッションといい、ポスターを前にマンツーマンで説明をするものです。大勢の聴衆を前に華々しく発表するのとは違い、顔をつきあわせて、とことん説明することができるのが魅力です。
会議は朝9時から夕方5時くらいまで開催されます。私も情報収集のため毎日発表を見たり聞いたりしていました。そのため、バンクーバーの町に出かけるのは夕食をとる時くらい。会議場は海の側で、豪華客船の発着ターミナルも備えています。バンクーバーは自然が豊富なところらしく、水上飛行機での遊覧飛行も頻繁に飛び立っていました。
私はせいぜいホテルの近くにある公園まで散歩するのが関の山でしたが。それでも都会の近くに多くの緑があることに感心しました。住みやすそうな町という印象です。
会議終了後は、ニューヨークに行きました。バンクーバーからニューヨークまで飛行機で約5時間。アメリカ大陸は広い!と実感されます。
ニューヨークに行った最大の理由は、トレントン(ニューヨークから列車で1時間30分くらい)の近くに住んでいる叔母に会うためです。叔母とは20年くらい前に会ったきりで、最近は病気がちとのこと。久しぶりに再会でき良かったです。
ニューヨークは暑いと聞いていたのですが、湿度が低いせいか日中でもそれほど暑さを感じませんでした。特に朝と夕方は気温が下がることもあって、長袖あるいはカーディガンが必要なほどです。
グランドゼロでは新しい建物の建設準備が始まっているようです。すでに残骸もきれいに片づけられていました。今回は地下鉄を良く利用しました。時間帯にもよるでしょうが、地下鉄も安心できる乗り物になったようです。ただ、町の要所要所には警官が立っており、美術館などに入る際にもセキュリティーが厳しいようです。特にエンパイアステートビルの展望台(86階)に行くときには、2回もセキュリティーを通りました。時間帯が夕方であったせいかも知れませんが、展望台にあがるのに2時間もかかり、展望台はちょっとしたラッシュといった感じでした。
8月下旬には日本建築学会の大会が北海道大学で開催され、9月13日からは後期の授業開始です。また慌ただしい日常に戻ってきました。
最後に、8月14日には、卒業生から教授昇格のお祝い会を開いて頂きました。参加頂いた皆さま本当にありがとうございました。また参加出来なかった卒業生を含め関係者の方々にも、この場を借りて御礼申し上げます。これからも皆様のお力をお借りしながら、教授としての責任を全うしたいと思っています。これからもよろしくお願い致します。
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