高山研Newsletter (No.9)

 

 早いもので今年も師走を迎えました。卒論の提出を控え、先生だけでなく学生も走っています。高山研究室では毎年12月1日を卒論の〆切としています。提出された卒論を読んで内容・構成などをチェックしたものを返却し、再度年末に提出してもらっています。これを年明けに戻して、再々度修正してもらう、さらに....ということで、修正が無くなるまで繰り返すようにしています。今年は13テーマの卒論を読まなければなりません。特に最初に読むときが大変です。日本語の文章になっていないことが多いですから.....。

  ところで、1128日に耐震工学研究会の1周年記念シンポジウムを開催しました。

 耐震工学研究会というのは、昨年の9月に発足した研究会で私が代表を務めています。

 研究会では免震構造や制震構造を含めた広い意味での耐震構造に関しての勉強会や情報の共有などを行うことを目的としています。毎月研究会を開催しており、11月で1年を迎えました。

 記念シンポジウムのタイトルは「21世紀へ向けた耐震工学の展望」とし、耐震工学の現在の問題点を把握し、今後の耐震構造や耐震設計の方向性を明らかにしようとしました。東京コンファレンスセンター(東京・飯田橋)を会場とし、約120名の参加を得ることができました。

 パネリストには和田章氏(東京工業大学)、西川孝夫氏(東京都立大学)、萩尾堅治氏(大成建設)、秋山宏氏(日本大学)、辻英一氏(安井建築設計事務所)の5氏にお願いし、15分という短い講演時間にもかかわらず、刺激的な内容のお話をしていただきました。その後の討論では、青木繁氏(日本建築構造技術者協会)の司会進行で討論の時間が短く感じられる程充実した内容とすることができました。最後に、多田英之氏(日本免震研究センター)がまとめをし、本日は本音でいろいろな問題点を明らかにすることができた、構造設計の未来を明るくするためにあきらめないことが大切と結んで閉会となりました。

 次回の研究会は来年1月に13回目を開催予定です。

 

 既に忘年会が始まっていることでしょう。私も3回予定があります。高山研究室の忘年会は29日に開催します。ご案内が遅れていますが、OBの皆様にはこれから葉書でご案内をします。

 今年は20世紀最後ということで、「送迎世紀会」といった方がいいかもしれません。ただ、昨年のミレニアムに比べ21世紀を迎えるには盛り上がっていないようです。

 ともあれ忘年会で飲む機会も増えることでしょうから、皆様ご自愛下さい。

 それでは良い21世紀を迎えられますように。

(平成12年12月1日 高山峯夫記)

 

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