高山研Newsletter (No.41,2004年5月)

早いもので、今年も5月が終わろうとしています。大学では新入生を迎えてほぼ2ヶ月が経ちます。

建築学科では今年の新入生からカリキュラムを変更しました。大きな変更点の一つは学生にノートパソコンの購入をお願いしたことです。

情報化の波は急速に押し寄せ、今や情報環境を使いこなさなければ就職活動にも支障がでるまでになっています。4年生の就職活動も企業のホームページでの情報収集や電子メールを利用した登録や連絡などが多くなっています。できるだけコンピュータをツールとして使いこなす能力が求められていると言えます。

福岡大学ではこうした情報化の波に対応して、学生の学習や研究活動に情報ネットワークやパソコンを活用できるよう学内にデスクトップパソコンを設置するなど情報環境の整備に努めています。

建築学科ではコンピュータに関する技能は建築の設計者・技術者にとって必須になると考え、情報教育の講義だけでなく、他の専門科目の講義においてもノートパソコンを活用し、学生の総合的な情報処理能力の向上を図りたい。そのために、いつでもどこでも(大学・自宅など)パソコンを利用できることが望ましいと判断し、全員にノートパソコンの購入をお願いすることになったものです。

ノートパソコンの購入では20万円ほどの出費をお願いする事になるわけですが、父兄の方々のご了解も得られたようで、全員が講義に持参してきています。

すでに「情報処理T」の講義が始まっており、高山、森田、松田(アルバイト)で1クラスを担当しています。この講義では、ノートパソコンを活用して、情報の収集・分析、論理的な文章の作成方法、説得力のある発表技法、およびデータ処理・グラフ化の習得を目標としています。

学生が購入するパソコンの種類は限定しませんでした。ただ、最低限の条件としてWindows機で、メモリーの容量、LAN対応、アプリケーションソフトなどは指定しました。それにしても学生の選択肢は多く、多種多様な機種が用いられています。まるで、パソコンの見本市を見ているようです。

購入してもらったのは良いのですが、授業で使えるようにするのが....大変でした。

まず、これらの異なるパソコンを学内のLAN(インターネット)に接続するための設定です。特に無線LANの設定は無線の種類やメーカーごとに異なること、無線LANを有効にするためのハードスイッチがあるのですが、これがメーカーによってバラバラで、そのスイッチを探すことから始めたりして、大変。また、OSがWindowsXPであっても、設定画面が異なっていたりと、最初はとまどうことも多かったです。パソコン台数約120台の設定は、本当に、大変だ〜〜という感じです。

その大変な設定も一段落したので、これからWordやExcelなどのアプリケーションソフトの使用方法が始まります。まだまだ、スムースに運びそうにないかも知れませんが、できるだけ学生が使用法を習得するよう努力をするしかないと思っています。

しかし、本当に大変なのはこれからかも知れません。

情報処理の講義ではパソコンを使わせますが、それ以外の講義では積極的にパソコンを利用している状況にはありません。後期の授業や来年の授業でパソコンを活用しないのでは、投資(パソコンの購入)が無駄になります。

我々としては、他の講義や演習でもパソコンを持っていることを前提にした講義を組み立てる、あるいはレポートなどの提出も電子メールによる等というように、教員側の意識改革も不可欠です。

さて、我々教員側はどこまで「IT革命」についていけるでしょうか?

コンピュータを利用して何を教えようとしているのか、どの程度の知識や能力を身につけた学生を送り出そうとしているのか、が問われる時代に入ったとも言えます。

(平成16年5月24日 高山峯夫 記)



4月21日に東京で卒業生が集合しました。実は、高山先生が教授に昇格したお祝い会を、企業や耐震工学研究会の有志の方々と一緒に実施したときのことです。耐震工学研究会というのは、1999年9月に発足した研究会で高山先生が代表を務めています。研究会では免震構造や制震構造を含めた広い意味での耐震構造に関しての勉強会や情報の共有などを行うことを目的としていて、1〜2ヶ月に一回、東京付近で研究会を開催しています。

下記は、そのときの記念撮影の写真です。この中には撮影後に駆けつけてくれた、村上君や岡村君は写っていませんが、大阪から駆けつけてくれた馬場君が含まれています。企業の方からは、「こんな風に同窓生が集まる姿は周りから見ていてもとてもよい感じですね」と羨ましがられました。

8月14日土曜日には福岡で簡単なお祝い会を開く予定です。数名から参加予定の連絡を頂いております。場所などの詳細がまだ決まっていませんが、興味のある方はe-mail(tkym-lab@fukuoka-u.ac.jp)でお知らせ下さい。詳細が決まり次第、お知らせしたいと思います。

森田慶子 記


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