高山研Newsletter (No.25,2002年5月) 
最高気温が25℃を越える日も多くなり、もうすっかり夏といった感じでしょうか。
5月の後半は晴れる日も多く、ハイキングなどにはもってこいの気候でした。

というわけで、5月下旬の土曜日に研究室の学生と一緒に能古の島にハイキングに行ってきました。能古の島は博多湾内にある島で、市営渡船で10分でいけます。島内には多くの自然や史跡、のこのしまアイランドパークなどがあります。アイランドパークは入場料1000円ですが、園内には多くの花が植えられており、季節毎にきれいな花を楽しむことができます。ただ、5月下旬は花の入れ替え期のようでした。6月に入れば、あじさいがきれいに咲いているとのことでした。
能古の島に渡った私たちは船着き場の反値側にあるアイランドパークまで歩いて行きました。なだらかな登り道が続き、結構良い運動になります。歩いて40分ほどで到着。早速、アイランドパーク内の見晴らしの良いところで、お弁当を広げて一息。おにぎり、サンドイッチ、チーズ、そしてワイン。自然の中で食べると特においしく感じます。
学生たちは、次の週にある建築学科恒例の研究室対抗ソフトボール大会に向けて練習をしたり、ウサギや山羊などの動物たちと遊んだりしていました。

ソフトボール大会では、2試合行い、1勝1敗でした。残念ながら上位には食い込めませんでしたが、楽しい1日でした。ソフトボールをしながらビールを飲むでいるのは、さすがに高山研だけでしたが、ビールのせいで負けたわけではないでしょう。4年ほど前にはビールを飲みながら優勝をしたこともあるのですから。

今、健康管理のために日曜日に散歩に出かけます。大学にいるときは殆ど出歩きませんので、日曜日くらいはと2年ほど前から始めました。最初は自宅から大濠公園まで往復することが多かったのですが、先日は室見川の川沿いを歩くコースに行ってきました。地下鉄室見駅から室見川を上流へ遡っていき、田村大橋のあたりから引き返してくるというコースです。時間的には3時間くらいでしょうか。室見川の両岸は散策用の道や河川敷公園が整備されており、自動車を気にすることなく歩くことができるコースでした。川の中にはサギ、カモ、野鳥などがおり、道端には昔田舎で目にした草が生えていました。自然が残っているし、きれいに管理されていました。上流に行くに従い、川の水も澄んできてきれいになってきます。昔はここで子供たちが泳いでいたのだと思います。小学生のころは私も近くの川で泳いでいましたから。初めてのところを歩くというのは、いろいろな発見があって楽しいものです。かなり癖になりそうです。

レクリエーションの話ばかりになってしましました。研究室の学生は公務員志望、企業への就職、大学院進学といろいろです。6月には公務員試験もありますので、公務員を目指す学生は最後の追い込みといった感じでしょうか。現在まで内定は中堅ゼネコンから1人頂きました。

4月の初めに「建築基準法の改正を斬る! −建築規制と資格制度のあるべき姿−」と題したシンポジウムを東京の建築会館ホールで開催しました。昨年9月の同題名シンポジウムの第二弾です。パネリストには、大森文彦(弁護士・東洋大学)、岡田 恒(独立行政法人建築研究所)、アラン・バーデン(関東学院大学)、藤本昌也(現代計画研究所)の4名にお願いしました。昨年9月の1回目のシンポジウムでは建築基準法改正で構造計算などの規定をこと細かく決めることの問題点を指摘しました。性能設計が叫ばれている時代に逆行する法律であると。第2回目のシンポジウムでは、建築基準法令そのものにスポットをあてて、法律の問題、確認制度の問題、あるいは資格の問題などを議論しました。これらの議論から感じることは、建築基準法、建築士法ができて50年以上経過しているのに、その枠組み、運用方法などの改革を行わずに小手先の問題を処理をしてきた付けがまわってきているのではないかということです。良い建築を創っていく上で、21世紀にふさわしい建築設計や社会システムがどうあるべきかといった議論が必要ではないかと思っています。今講演録を作成中ですので、できあがれば耐震工学研究会のWEBサイトで公開する予定です。

なお、この問題に関して衆議院の国土交通委員会(5月8日開催)で公明党の斉藤鉄夫議員が質問をしています。(該当部分の議事録はここ(PDFファイル)からみることができます。衆議院の国土交通部会の議事録全文は、http://www.shugiin.go.jp/index.nsf/html/index_kaigiroku.htmにあります。)旧基準法38条がなくなったこと、実験による確認を削除したこと、多田先生の新しい本からも引用されています。日本建築学会から国土交通省へ法律の問題点を指摘(例えば、パブリックコメント)してもあまり効果は有りませんでしたが、このような面で指摘があることは基準法をより良いものに変える契機になることが期待されます。

来年2003年は、我が国初の免震構造である八千代台免震住宅が竣工して20年目となります。それを記念してシンポジウムを開催しようと思っています。準備にむけた実行委員会を立ち上げる予定です。詳細はまたお知らせします。

(平成14年5月29日 高山峯夫記)
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