高山研Newsletter (No.7)
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早いもので、今年も残すところ3ヶ月となりました。 今年6月に施行された建築基準法ですが、告示などの整備の遅れで免震構造の設計・施工に大きな影響を与えています。6月に公表された免震構造の技術的基準及び免震材料に関する告示案がどの様に変化して公布されるのか。日本建築学会から6月23日に提出したパブリックコメントに対する答えは未だにありません。都合の悪いことは無視し、都合の良いことだけ回答するといった姿勢は問題ではないでしょうか。単なる情報公開の姿勢を形だけ示すためのパブリックコメントでは全く意味がありません。聞くところによれば、10月17日には告示が公布されるようです。告示の内容の変化に着目したいと思っています。 日経アーキテクチュア(2000年10月2日号)では「次回基準法改正で何をなすべきか」という座談会記事が紹介されています。ただ、「今回」の改正は改悪という意見がある中で、今回の改正を既成事実として受け入れてしまっている感がある点には違和感を覚えますが。座談会でも取り上げられているように、建築士法や建築確認の問題を含めた総合的な検討が、もっと時間をかけて行うことが必要だと思います。 耐震工学研究会では、11月28日に「21世紀へ向けた耐震工学の展望」と題して1周年記念シンポジウムを開催します。今回の法改正も含めて今後の耐震設計・耐震工学のあり方について議論したいと思います。詳細は耐震工学研究会(http://www.eenix.gr.jp)のホームページをご覧下さい。 先週末、研究室の学生と一緒に日帰りの小旅行に行ってきました。佐賀県の呼子でイカの活き造りを堪能し、梨狩り、武雄温泉での入浴と盛りだくさんの行程でした。卒業研究の提出まで2ヶ月を切った時期の良い息抜きになったことでしょう。未だ就職活動中の学生もいますが、忙しさの中にも「楽しみ」を見つけてもらいたいと思っています。 (平成12年10月9日 高山峯夫記)
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