高山研Newsletter (No.28,2002年10月) 

もうすでに10月も後半に入りました。
このNewsletterも8月以来の更新となりました。何となく9月後半から10月初めにかけて慌ただしかったです。後期の授業も始まりました。

次年度(平成15年度)の本学科の就職担当(窓口)は高山が担当します。例年ですと、12月初旬に3年生に対して就職ガイダンスをやったり、4年生に進級した際の研究室への配属の説明会を開催したりしていました。

しかし、近年の就職状況の厳しさを考えると、もっと早い時期から就職意識(進学も含め)の向上をはかるべきであると思われましたので、10月初旬に就職ガイダンスと研究室の説明会を開催しました。学生が希望する企業への就職や大学院への進学などを実現するには、学生自身のcommitmentが不可欠です。今回のガイダンスでは、その口火を切ったといったところでしょうか。12月から来年の2月にかけて、個人面談などで個別に対応をはかっていくつもりです。

もちろん就職は、学生個人だけの問題だけでなく、大学で何を修得してきたかも問われている時代であろうと考えています。単に大学を卒業しましたということだけでは競争に勝てないのも事実です。大学でどういった教育をし、何を身につけさせて卒業させるのか、について建築学科でも議論をし始めています。卒業生の方々から、大学教育において何が必要であったか、これから何が必要かについてご意見を頂ければ幸いです。

気が早いかもしれませんが、次年度の就職に関する情報がありましたら、お知らせくだされば助かります。 (e-mailアドレス:tkym-lab@fukuoka-u.ac.jp

就職に関しては、約20%の学生が進路が未定のまま卒業するようになってきています。これには、学生自身が就職を希望していないなどのケースも含まれていますが、就職希望がある学生が卒業をしてしまうと大学側ではその後のフォローができない状況にあります。就職できないで卒業した学生に対するケアを考える必要があるのかもしれません。加えて、大卒者で就職した30%の者が就職後3年以内に辞職するという統計もあります。

大学への求人は殆ど全てが新卒であり、既卒者に対する情報がないことも現実です。大学に留年する道もありますが、そのために授業料を納めるのも経済的に大変です。こういった問題は大学単位では限界があるように思いますが、何か情報を共有する術がないものでしょうか。

ところで、高山研究室の学生は、11月末の卒業論文の〆切に向かって解析や調査などに取り組んでいます。ただ、学生の半分はまだ暢気に構えているようです。

卒業論文の目的を簡単に言ってしまえば、自分で設定したテーマ(問題)に対して、自分で答えを見つける作業だといえると思います。もちろん、その過程で文献を読んだり、解析や実験や調査をやったりすることが必要となるでしょう。その結果として、独創的な答えを見つけることができれば、いい論文といえるのではないでしょうか。

こういった論文を書ける能力、即ち、問題の設定とそれを解決する能力が今の大学教育には求められているのではないでしょうか。

ただ、その独創的な答えを自分で絞り出す努力が足りないようにも感じます。どこかに答えがあって、それを見つける、あるいは写す作業と考えている人もいるように感じます。これは我が国の教育全般にわたる問題かもしれません。

そんな中、先日は日帰り旅行に行ってきました。佐賀県の呼子町まで行って、烏賊の活造り定食を食べ、武雄温泉につかってきました。これで英気を養ってもらえたかな?


(平成14年10月21日 高山峯夫 記)
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