高山研Newsletter (No.32,2003年3月) 
3月から新4年生を集めてゼミを始めました。当面の目標は卒業研究のテーマを探すことです。ここ何年かは研究室からテーマを与えるのではなく、自分自身でテーマを決めてもらうようにしています。これには一長一短あります。長所は自分で決めたテーマですから、研究への取り組みに動機付けがし易いこと、途中であきらめることは自分の責任になりやり遂げるという意欲が高まることです。短所としては、テーマを上手くみつけられないこと、選んだテーマが私自身の研究範囲以外のとき指導が不十分に成りがちなことです。後者の問題については、他の教員の力を借りることで対処可能と思っています。学部での卒業研究では、自分で考え、その過程で問題・課題への取り組み方を習得するとともに、問題解決能力や論理的な思考が身に付けることが重要ではないかと思っています。

3月9日は日本建築学会九州支部研究発表会でした。今年は沖縄の那覇で開催されました。九州支部での発表は大学院生が増えてきており、修論の発表会といった雰囲気もあります。本学の学部生・院生も発表をしました。構造分野での発表もあれば、計画や歴史分野での発表もありました。いつもは構造分野だけを聞くのですが、今年は計画や歴史分野での発表も聞いてみました。本学の学生も立派に発表をしており、頼もしい限りでした。そういえば、私が九州支部で最初に発表したのは学部4年の時で、その時も沖縄での開催であったことを思い出します(20年前のことですが)。構造だけではなく、他分野の発表を聞くことは新鮮であり、どういった研究が行われているのか、研究手法はどうかなどを確認できたことは有意義でした。

3月中旬には実験もしました。新しい免震用のデバイスの基礎研究です。まだ課題も多いですが、完成すれば免震構造の新しい適用分野が開拓できるのではないかと期待しています。

3月24日は卒業式でした。
建築学科では103名の卒業生を社会に送り出しました。ただ、昨今の経済状況を反映してか就職できないままで卒業する学生も増えてきています。今年は就職担当なので、できるだけ多くの学生が就職をして卒業していくことを願うばかりです。

下の写真は、卒業式の2日前に開催した研究室の卒業パーティの様子です。狭い我が家に15名の人数が集まりました。



(平成15年3月28日 高山峯夫 記)
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