高山研Newsletter (No.16)

 

暑中お見舞い申し上げます。早いもので7月も半ばになりました。九州・福岡は未だ梅雨はあけず、蒸し暑い日が続きますが、いかがお過ごしでしょうか。

大学は7月17日から2週間は前期試験、その後は夏休みとなります。

就職状況は、ここ2〜3年の間では内定を頂いた学生数は最も多くなっています。ただ、求人件数には変化が無く、昨年よりも若干少なくなる傾向のようです。高山研究室の学生は7名が内定しましたが、他の学生はまだです。

高山研では卒業論文のテーマは各自で設定することにしています(もちろんゼミを通して指導していますが)。そろそろ各自のテーマが少しずつ形になってきているところです。これから、年末までが各テーマに沿って文献調査や解析、データ整理が行われ、それなりの成果をあげてくれることでしょう。

H1307_1.jpg (10969 バイト)前期試験が終われば、オープンキャンパスがあります。8月4日(土曜日)ですが、実験室を公開して免震構造の解説、模擬実験などを行う予定ですので、興味のある方は是非ご来訪下さい。

免震構造設計指針の改訂版が9月初めに出版され、講習会も開催されます。指針の改訂は、1993年の第2版以来、8年ぶりです。その間、免震構造に関する技術進歩、社会情勢の変化は著しいものがあります。今回の改訂の主な内容は、以下のとおりです。

(1)低層建築から超高層建築まで一貫した設計体系の提示
従来、免震構造は低層建築に採用されることが多かったが、免震部材の性能向上、地震応答解析による地震時挙動の解明などにより、超高層建築への適用性と効果が検証された。これにより、低層から高層建築に至るまで免震構造の設計体系を提示可能となった。

(2)適用範囲の拡大
従来不向きとされてきた軟弱地盤への適用可能性について、解析的な検討と実施設計による検討を追加した。

(3)免震部材の性能評価
免震部材、特に積層ゴムアイソレータに関する性能の解明と検査法に関する資料を一新した。

(4)免震構造に関する新しい知見の追加
上記の様な点を踏まえ指針本文などにおいて、免震構造の設計の基本的な考え方を一新するとともに、解説編、資料編なども最新の資料に差し替えた。

(5)設計例の変更
これまでも設計例は掲載していたが、今回は実際に設計された事例を掲載し、免震構造の適用可能性について具体的に示した。

講習会は、9月12日の東京会場を皮切りに、9月14日(札幌)、9月18日(福岡)、9月27日(大阪)、9月28日(高松)で開催されます。私は全会場に参加し、免震部材関連の解説をします。どの会場でも、たくさんの方が参加して下さることを希望しています。

H1307_2.jpg (7714 バイト)福岡(博多)では、夏祭りで有名な「山笠」が15日の早朝にあります。福岡に住んでいても間近で見たことはありません。今年は、たまたま山笠の扇子を頂きましたので、雰囲気だけでも感じて下さい。

それでは、皆さん夏バテなどなさらないよう、ご自愛をお祈りしております。

(平成13年7月12日高山峯夫記)

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