高山研Newsletter (No.36,2003年10月)
めっきり涼しくなりましたが、9月の残暑は例年より厳しかったようです、
9月の上旬にはゼミ合宿で沖縄に行ってきました。青い海と青い空、日差しがまぶしかったです。昨年も同じ時期に沖縄に行きましたが、昨年も今年も最終日には台風が接近したため予定を早めて那覇空港へ。どうにか早い便に搭乗でき、無事福岡に戻ることができました。もし来年も沖縄に行くと、台風が来るかも・・・・。
研究室では卒業論文あるいは卒業設計の追い込みの時期となっています。
就職状況は相変わらず厳しいものがあります。現時点での内定率は60%弱です。就職担当としては、卒業までには就職先が見つかることを期待するばかりです。大学入学時からの職業観の形成について積極的に指導をすることが必要な時期になっているのかもしれません(すでに遅いくらいかも知れませんが)。
建築学科同窓会「彗揚会」では、卒業生と在学生との交流をはかることで、職業観の形成に役立ててもらおうと、彗揚会セミナーを開催しています。第2回セミナーを10月23日に開催します。各分野でご活躍中の卒業生5名にご参加頂く予定です。こういったセミナーで是非学生に話をしてみたい、協力できるという方は、高山までご連絡ください。セミナーといっても形式張ったものではなく、自然に話しができるものを目指しています。
すでにご案内が届いていると思いますが、11月1日〜2日にかけて多田先生の傘寿と免震20周年のお祝いをすることにしました。ありがたいことに東京などからも参加するとの連絡をもらっています。出席の申し込みの出足は遅いようですが、折角の機会ですので、同期の友人とも連絡をとって参加をご検討して頂ければ幸いです。
最後に、建築基本法制定準備会というのが活動を開始しています。会長は東京大学の神田順教授です。建築に関わる法律としては、建築基準法、都市計画法、建築仕法、建設業法などがありますが、それらを総括する、あるいは全体の理念を示す法律はありませんでした。建築基準法は制定以来50年以上を経過しており、継ぎ接ぎだらけです。建築基本法では基準法でいうところも個別規定、集団規定の他に景観、防災や建築に関わる人たちの責任などについても理念をはっきり示すことを目指しています。
詳細は、WEBサイト(http://www.kihonho.jp/)をご覧下さい。最終的には基本法の原案を作成し、これを議員立法で法制化しようと企んでいます。このためにもご賛同頂ける方々をできるだけ大勢集める、大変多くの建築関係者(建築以外の一般の方々ももちろん歓迎)が望んでいるということを示す必要があるのです。
なお、景観基本法なるものが制定準備をされているようです。こちらは国土交通省で準備しているようです。本来、建築基本法の制定により景観だけでなく建築や街並みに関する理念を示すことが先であると神田会長も言われています。
皆さまのご協力を頂ければ幸いです。
(平成15年10月4日 高山峯夫 記)
Copyright© 福岡大学高山研究室 2003