熊本アートポリス見学記 2004年6月12日(土)〜13日(日)

福岡大学工学部建築学科
福山嘉郎,高木康太,早坂環,奥村卓也,江崎聡,野口雅広,河野州峰
森田慶子,高山峯夫
※この見学記は、月刊建築ジャーナルに掲載される予定です。
■見学会の概要
熊本県が1998年から進めている熊本アートポリス(KAP)は、優れた建築物・質の高い生活環境の創造、地方が主体的に建築及び都市文化の向上を図り、地域活性化に貢献すること等を目的とした建築文化事業である。県内に優れた建築群が集合しており、建築を学ぶものにとっては、格好の教材である。今年も6月に、高山研究室と建築交流会(ANIX)の主催で熊本アートポリス(KAP)見学会を実施した。この見学会は、福岡大学建築学科の学生を対象としたもので、実際の建物(空間)に触れることで、写真や言葉から得られる印象との差異を感じ、自分自身で使い勝手などを検証し、今後の建築設計への参考にしてもらうことが主な目的である。
見学に際しては班分けを行い、各班ごとに担当の建物を決めて見学に臨んだ。以下に学生の目で見た施設の感想と写真を紹介する。

ここでは、学生の目で見た施設の感想と写真を紹介する。スケジュールに記載されている建物名称をクリックすることにより、各施設の感想を見ることが出来る。

■見学会のスケジュール
見学先と見学順序は以下の通り。今回の見学先は7施設である。
1日目:八代市立博物館八代市高田あけぼの保育園不知火文化プラザ→阿蘇ファームランド泊
2日目:熊本北警察署県営保田窪第一団地・県営帯山A団地→玉名天望館県立装飾古墳館
■おわりに
出発の前々日には台風が九州地方に接近しており、「このままでは見学は中止か?」と心配したが、台風が足早に遠ざかってくれた。見学日は天気に恵まれ、特に2日目は雲一つ無い快晴であった。
参加者は学生71名と例年になく多く、大型バス2台での移動となった。参加者の内訳は、1年生が25名、2年生が28名、3年生が17名、4年生1名である。例年に比べ1年生の参加が多かったのには驚きであった。これは、建築交流会(ANIX)の活動が浸透した結果の表れであろう。
引率者としては、事故もなく全員無事に帰って来れてホッとしている。見学先は、すべてが通常の観光地ではないため、バスのアクセスや駐車場、見学先でのトラブルや時間調整など気をもむことが多かった。今年は、スケッチをする学生も多く見かけられた。見学会も回を重ねるごとに学生間に見学の心得のようなものが蓄積されているようで、嬉しい限りである。
参加者それぞれにすばらしい収穫があり、それが今後の学習に役立つことを期待している。(高山峯夫)

■謝辞
見学に際して大勢の見学者を快く受け入れて下さった施設の方々、並びに学生の質問にお答え頂いた方々には大変お世話になりました。また、熊本県土木部建築課の杉村文雄氏・本田昭浩氏にはKAP見学に際して資料や新しい情報をご提供頂き、休日にもかかわらず保田窪第一団地の見学にも立ちあって頂きました。ここに記し感謝の意を表します。

■参加者と班構成(括弧内は担当した施設)
第1班(八代市立博物館)福山嘉郎(班長),平田成美(副班長),金斗幸子,児玉千枝,池田沙瑛子,吉田望都,和田秀樹,脇山ゆかり,末松麻美,中尾絵衣/第2班(八代市あけぼの保育園)高木康太(班長),宮地幸恵(副班長),深水佐代子,太平泰伸,中橋裕介,松元めぐみ,臼井謙太朗,枷場今日子,神原優貴,安永玲/第3班(不知火文化プラザ)早坂環(班長),梶原達矢(副班長),中谷豪,太田真由美,大浦有平,渡辺公己,長香世子,谷口和紀,横山あい,井口かおり/第4班(熊本北警察署)奥村卓也(班長),永田哲也(副班長),川崎隆宏,楠原信之,深川篤史,岩谷紘之,永野晴美,原田克郎,尾形耕平,平本千尋/第5班(県営保田窪第一団地・県営帯山A団地)江崎聡(班長),倉掛健寛(副班長),谷澤豪,白石良江,宗賢冶郎,泉絵里,合戸裕貴,小宮麗加,小吉由希子,松永祐輝/第6班(玉名天望館)野口雅広(班長),榎木園飛鳥(副班長),大田真寛,副島彩子,権藤裕子,若松大二朗,山口一貴,梶山裕貴,杉山法子,新田洋平/第7班(県立装飾古墳館)河野州峰(班長),石丸崇敬(副班長),岸本拓郎,吉田浩太,林田健吾,白石寿子,田中照久,釜崎裕也,河野有紀,和田昌子,瀧口正太/森田慶子,高山峯夫 以上73名


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Update 17 July, 2004